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NEAT(ニート)
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ニート(NEET)といえば社会問題になっていることですよね。 しかし今回ご紹介するNEATはまったく違った意味で、1999年に論文が発表されて以来、エネルギー代謝関連の学会などで国際的に注目されている用語です。
NEATとは、Non-Exercise-Activity-thermogenesisの略語で、ウォーキングやスポーツではなく、運動以外の身体活動によるエネルギー消費量のことを差します。この運動以外の身体活動には、買い物や通勤時の歩行、掃除洗濯などの家事、庭仕事、余暇活動、仕事中の活動さらには座っているときおよび立っているときの姿勢の保持、貧乏ゆすりなどが当てはまります。

アスリートを除く標準的な体格の日本人における、1日の消費エネルギー量の内訳は人が生きていくために最低限必要で、動かなくても消費するエネルギー量である基礎代謝量が半分以上を占め、食べたものの消化や吸収するためのエネルギーとして使われる食事誘発性体熱産生、運動、NEATに分けられます。
個人差があり、長時間運動されている方は当てはまらないことも考えられますが、一般の方では運動よりもNEATで消費するエネルギー量の方が多いのです。これまでの研究で多い人では1日で最大2000kcal程度にまで及ぶとも考えられています。