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元々は「薬」
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チョコレートって「甘い」「お菓子」のイメージですが、元々はカカオ豆をすりつぶした飲み物で「薬」だったのだそうです。その歴史は大変古く、ルーツを辿るとなんと4000年以上も前、紀元前の古代文明のころまで遡るのだとか。古代アステカ人やマヤ人たちの生活を記した記録書によると、当時チョコレートは薬として珍重され原料のカカオ豆には貨幣としての価値もあったのだそうです。チョコレートが伝えられた16世紀頃のヨーロッパでも「薬」として利用されていた記録が残っているそうで、その効用は100以上も記されていたと言われています(主に滋養強壮、疲労回復、長寿などの効用が伝えられていたようです)。この当時のチョコレートはミルクもお砂糖も全く入っていない苦い飲み物で、今のチョコレートとはだいぶ違う物でした。固形のチョコレートが作られたのは19世紀以降のことで、1876年にスイスで砂糖やミルクを加えた甘いミルクチョコレートが開発され、更にアメリカで板チョコの代名詞とも言われる「ハーシーバー」が製造されて一般的なチョコレートとして浸透したのは1900年に入ってから。チョコレートはその長い長い歴史の大半を意外にも「飲み物」「薬」として扱われて来たのです。