Scroll Top
体に入ってきたアルコール
bltop1 (1)

胃と小腸で吸収され、肝臓で分解される
アルコールはまず約3割が胃から吸収され、胃内で乳び状になった残りが小腸から吸収されます。
そして、血液中に入ったアルコールは門脈を通って、肝臓に運ばれます。肝臓にはアルコールを分解するアルコール脱水素酵素(ADH)と、ミクロゾームエタノール酸化酵素(MEOS)があります。
主にADHによってアルコールは分解されアセトアルデヒドになります。アセトアルデヒドは、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により分解されて酢酸になり、最終的には炭酸ガスと水にまで分解されます。

過剰のアルコールはMEOSで代謝
この経路で処理できる量を超えた過剰のアルコールは、MEOSを使った経路で代謝されます。アルコールはMEOSでも同じようにアセトアルデヒドから酢酸になります。アルコールは約8割がADHで分解され、残りはMEOSによって分解されます。
ただし、ADHがアルコール専門の酵素なのに対して、MEOSは一般的な薬剤を代謝する酵素なので、アルコールも代謝できるというわけです。